カード犯罪がネットで増えているので注意ブログ:20181121
あたくし達夫婦は、結婚してから7年間、
努力はしていましたが子供ができませんでした。
はじめのうちは話をふってきたお互いの両親も、
段々と子供の話題を
あたくし達の前で出さないようになっていきました。
当時のあたくしは、実のところ、
子供が欲しいと思っていませんでした。
小さい子供をどう扱っていいかわからなかったし、
何より、子供が生まれると
自分や夫婦の時間が割かれてしまう、
自由が奪われてしまうのではないかとも思っていました。
でも、よく考えてみると…
子供が欲しくないという思いの下には、
別の感情が隠されていたのです。
それは、自分のことが大嫌いだということでした。
小さい頃、忙しかった両親には
あたくし達子供の面倒をみる余裕がありませんでした。
それを子供心に
「両親に愛されていないあたくしは、愛するに値しない存在だ」と
勘違いしてしまっていたのです。
けれどもそれは本当に大きな誤解でした。
子供を愛さない両親はいない。
そこにはしかたのない事情があったのかもしれない…
という、ものの見方が出来るようになったのです。
愛していなかったのではなく、
仕事の忙しさのために仕方のなかったことだった。
それどころか、
子供達の幸せのために身を削って働いてくれていたのだ!
その時、
生まれてはじめて、
自分の子供がいてもいいんだ!と
思えたのです。
すると、まさにその月のことです。
子供を妊娠したと妻から報告を受けたのは…
妻は電話口で泣いていました。
今振り返れば、妻もまた、あたくしと同じように自分を責めていて、
あたくしの思いは知らぬ間に妻の中に伝わり、
夫婦の間にも愛というつながりが生まれたのだと思います。