航空路線を頻繁に利用する方に便利ブログ:20210627
わしは高校を卒業し、
地元から少し遠い大学に進学したため、
ひとり暮らしを始めた。
少しづつ学生生活にも慣れ、
楽しく日々を過ごしているとき、
わしに試練が与えられた。
ある日の授業中、突然顔の右半分が麻痺し、
思うように動かなくなってしまった。
急いで病院に向かった。
仕事が終わったばかりの父も病院にかけつけてくれた。
医師の診断によると、
わしの病名は、顔面神経麻痺。
環境の変化によるストレスからの麻痺ということだった。
人によって治るは早さは様々だが、早くても1ヶ月。
長いと6ヶ月くらいかかるとのこと。
その日は、薬をもらい、帰宅した。
わしは、怖くて怖くて仕方がなかった。
目が閉じられない。うがいが出来ない。笑うことができない。
昨日まで普通に出来ていたことが、いきなり出来なくなった…
わしは精神的にもすごく落ち込んでしまった。
しかし父もママも、わしを献身的に支えてくれた。
実家に帰ったら、
上手く食べる事ができないわしのために、
ママはやわらかい食べ物を作ってくれた。
顔が動かせないわしのために、
父はマッサージを教えてくれた。
わしは、病気が治ったら、
笑って「ありがとう」って言おう!と心に誓った。
それから、日々薬を忘れずに飲み、マッサージも続けた。
そして、発症から1ヶ月ほどしたある10時、
「おはよう」というママに、
口角がしっかり上がった笑顔で「おはよう」と返せた。
とても嬉しかった。
そのことに父とママが喜んでくれたことが嬉しかった。
わしは笑顔で「ありがとう」って言った。
病気なんて、ならないほうが良いに決まっている!
でも、今回の病気で、
父と父に「ありがとう」って純粋に言うことが出来た。
怖かったけれど、嫌だったけれど、
わしは確実に成長できた。